「最近、寝ても疲れが取れず、物事を続ける根気が湧かない……」
「足腰が異様に冷える(または火照る)」
「耳鳴りや腰の奥の重みが気になる……」
都城市の皆さん、このような年齢のせいだと諦めがちな不調に悩まされていませんか?
現代医学において「腎臓」といえば、主に尿を作って老廃物を排出する臓器として知られています。
しかし、東洋医学における「腎臓の働き」はそれだけに留まりません。
実は、私たちの髪の若々しさや性ホルモンのバランス。
さらには「物事をやり続ける力(根気)」にいたるまで、生命力の根本すべてを司る最重要の臓器と考えられているのです。
原因不明の疲れやすさや下半身の冷え、耳鳴りなどを感じているなら、それは体の中の「腎(じん)」がSOSを出しているサインかもしれません。
そこで今回は、17年の臨床経験を持つ都城市の鍼灸師の視点から、東洋医学における「腎の働き」。
または弱ったときに見られる具体的な症状(冷え・疲れ・耳鳴り・性欲低下など)との関係について分かりやすく解説します。
ご自身の体調チェックを兼ねて、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
目次
東洋医学における腎臓の仕組み
この章では東洋医学における腎臓の位置や形、役目について解説します。
腎臓の位置
東洋医学では腎臓の位置は
「十四椎に附着する」
と古典に書かれています。
分かりやすく言うと、腰椎の2番目辺りの両側に着いています。
腎臓の見た目
形はインゲン豆、色は黒色です。
イメージとして黒インゲン豆が適当でしょう。
腎臓の役目
人間の体にとって重要な働きがあります。
- 体の強力な力を出す元
- 命の根源
人間が生まれて成長して行く上で腎臓は大きな役目を果たしています。
東洋医学における腎の働き
腎臓には主な働きが3つあります。
- 水分代謝
- 性ホルモン
- 精と志を持つ
この章ではこの3つについて1つづつ解説しますね。
水分代謝
まず1つ目は水分代謝です。
「腎は水なり」といって、腎臓は自然界のものに当てはめると水になります。
手や足、顏が腫れるというのは余計な水分が体の中に溜まっている証拠でもあります。
別の言い方をすると「水毒(すいどく)」。
体のどこかにむくみがある時は腎臓の異常を疑ってみましょう。
性ホルモン
2つ目は性ホルモンです。
第1章でも書きましたが、腎は命の根源。
全ての生物は海(水)から発生しています。それを、考えたら納得いくのではと思います。
最近、よく耳にする不妊も東洋医学では腎が深く関わっていると言われます。
精と志を持つ
3つ目は精と志を持つです。
東洋医学では五臓には心が宿るという考えがあります。
腎臓には「精と志」が宿っています。
「精と志」というのは分かりやすく言うと「根気」で物事をやり続ける力のことをいいます。
前に比べると「すぐに疲れて、続かないなぁ」という時は腎の弱りが関係しています。
腎の弱りをセルフチェック
この章では自覚症状や体に触れてみて、腎臓の働きが弱ってないかをチェックしてみてください。
ちなみに腎の働きが弱った状態を「腎虚(じんきょ)」といいます。
疲れやすい
最近、「疲れやすい」と感じていませんか?
腎臓は体の元気の大元であります。
腎虚になると「すぐに疲れる」という症状が出やすくなります。
当院での予診票の「疲れやすい」という欄にチェックしている方は多いですよ。
腰が重い
腰が重いと感じていませんか?
腰を動かしても痛みはないけど、「なんとなく重い」、「立っていると腰が重くなってくる」。
腰と腎は密接な関係にあるため、腎が弱くなると「腰が重い」という症状が出てきます。
耳鳴り、難聴
耳鳴りがしたり、音が聞こえにくくなったりしていませんか?
腎と耳も密接な関係にあります。
「ジージ―」、「キーン」という耳鳴りがする。
「テレビの音が聞こえにくい」、「人と話すとき何回も聞き直す」など聞こえにくくなっている。
耳鳴り、難聴と言えば「ご高齢」の方の症状と思いがちですが、30代、40代でもそのような症状を訴える方は少なくありません。
足が冷える・ほてる
足が冷える・ほてるという症状も多くの方が訴えます。
足が冷えると寝つきが悪くなります。
足がほてると足を出して寝るので、風邪を引いたり、のどを傷めたりします。
足が冷える時は「失眠」、「復溜」。
足がほてる時は「然谷」。
列記したツボは「腎臓」に関係するツボで、そのような症状を改善してくれます。
下腹に力がない
下腹部が柔らかくなっていませんか?
仰向けに寝て自分自身のお腹を軽く押してみて下さい。
まずは上腹部(おへそから上)を次に下腹部(おへそから下)を押してみて下さい。
下腹部が力なく凹む場合は「腎虚」となります。
以上の5つの項目のうち3つ以上当てはまる場合は腎の弱りが疑われます。
【関連記事】寝ても寝ても疲れが取れないのは腎虚かも|鍼灸治療は効果があるの?
まとめ:その冷えや根気不足は腎の弱りかも
ここまで、東洋医学における「腎の働き」と、それが弱ったときに現れるさまざまな症状について解説してきました。
「最近なんとなく疲れやすい」
「足腰が冷えるのまたはほてる」
「耳鳴りや腰の奥の重みがある」
といった不調は、単なる年齢のせいだけではありません。
体内の水分代謝やホルモンバランス。
そして精神面の「根気」までをコントロールしている「腎」のエネルギーが不足しているという、体からの大切なサインです。
東洋医学の素晴らしいところは、こうした「病気になる手前のサイン(未病)」を捉えて、体質そのものを根本から見直していける点にあります。
もし、
「色々と試したけれど根気が続かない」
「冷えや疲労感が抜けない」
とお悩みなら、一度ご自身の「腎」のエネルギーを補い、巡りを整えてあげることが解決の近道かもしれません。
当院では、これら「腎」の衰えからくるお悩みに対して、足のツボや腰回りの経絡へ優しくアプローチする施術を行っています。
刺激の少ない「浅く刺す鍼」や「ていしん」など、お一人お一人の状態に合わせた心地よい施術で、元気を引き出すお手伝いをいたします。
一人で悩まずに、まずは一度お気軽にご相談ください。
あなたの体が本来持っている若々しさと健やかな毎日を、一緒に取り戻していきましょう。






