肩が痛い 女性

今回は2,020年代に両方の上腕の痛みを訴えて来院した40代 女性の臨床例です。

発症した状況

  • 昨年の6月から両肩が上がりにくくなった
  • 秋ころから両方の上腕の痛みがひどくなった(夜間の痛みが強い)

来院時の状況

  • 肩関節の動く範囲に制限がある

9回の治療の経過を記しました。

院長

鍼灸治療院たけしたブログ 管理人

はり師・きゅう師 国家資格 有資格者

(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)

臨床歴15年

予診票

肩関節周囲炎
初診日 2020年代 2月27日
性別・年齢 女性 49歳
主訴 両方の上腕の痛み
現病歴 昨年、6月から両肩が挙がりにくくなり、今は就寝中の上腕の痛みがつらい
理学検査 肩関節屈曲(+)、結帯動作(+++)、ライトテスト(+++)
ペインスケール(痛みの度合い) 1番痛い時を10とした時、今は2
病院での診断 腱板炎
その他の症状 食欲旺盛
日常生活で困る動作 服の更衣着脱・整髪
体温・血圧・血糖値 36.4度・100-70
薬の服用 タリージェ

治療経過

治療経過

1回目 X年2月27日

東洋医学的診断

肝虚証

はり治療

太衝、太谿、足三里、曲池、期門、腎兪、肝兪(ここまで右側)、中カン、気海、缺盆、肩井、フ陽、飛陽、大椎、神道、霊台、天宗

きゅう治療

曲池、膏肓、左心兪、天宗、大椎、神道、霊台

治療後評価

  • 来院時より肩関節屈曲挙がる

2回目 3月5日

東洋医学的診断

肝虚証

追加治療

右膏肓

経過

  • 夜の痛みが和らいだ

治療後評価

  • 記載なし。

3回目 3月12日

東洋医学的診断

肝虚証

追加治療

肩貞、右肩グウ、

経過

  • 肩の専門医に診断してもらう。肩周囲の腱などに炎症。
  • 午前2時に痛くなっていたのが、午前4時になった

治療後評価

  • 腕を挙げてもらうと、左が軽い

4回目 3月20日

東洋医学的診断

肝虚証

経過

  • 荷物を運ぶ作業で筋肉痛
  • 両手の後ろに回るようになった

治療後評価

  • 記載なし

5回目 3月27日

東洋医学的診断

肝虚証

経過

  • 腕が横に挙がる

治療後評価

  • 記載なし

6回目 4月2日

東洋医学的診断

肝虚証

経過

  • 腕の動きが良くなっている
  • 「順調に良くなっている。」と肩の専門医

治療後評価

  • 記載なし

7回目 4月9日

東洋医学的診断

腎虚証

経過

  • 夜間の痛みがなくなり、眠りが良くなった
  • Yシャツは時間がかかるが自分で着られるようになった(以前は要介助)
  • のどの違和感
  • 肘関節の違和感

治療後評価

  • 腕が軽い
  • 肘の違和感、和らぐ

8回目 4月17日

東洋医学的診断

肝虚証

経過

  • 夜間の痛みなし
  • 腕を挙げる時と手を腰に回す動作で腕の内側が痛い

治療後評価

  • 夜間の痛みがなくなったため、肩の運動をするように指示

まとめ

まとめ
私の見解

8回の治療の経過を記しました。

五十肩と慢性の肩関節周囲炎でした。

通常だと、どちらか片方のみに症状が出ることが多いです。

しかし、こちらの患者さんの場合は珍しく両方の肩に症状が出ていました。

症状としては

  • 夜間の肩の痛み
  • 肩関節の動く範囲に制限がある

夜間に痛みが強くなる時はほとんどが炎症性の事が多いです。(医師の診断あり)

1回目の治療後、夜間の痛みが和らぎ、7回目には夜間の痛みがなくなりました。

仕事柄Yシャツを着ることが多い様で、更衣着脱を家族に介助してもらっていました。

これも、7回目の時は時間がかかるものの、自分で出来るようになりました。

治療としては背中の硬いコリにお灸が効果的です。

自宅でも…

私が印を付けた箇所に家族から市販のお灸をしてもらいました。

なぜ、自宅でお灸をするのかというと治療効果を持続させ後戻りを防ぐためです。

8回目の治療の時は腕を動かした時の軽い痛みだけになったので、肩の運動を指導しました。

なぜかというと

炎症が治まったからです。

夜間の痛みがある時は、まだ炎症があるので運動はしてはいけません。

それはなぜかというと、運動をすると肩の炎症を悪化させるからです。

炎症が治まれば、適度な運動をすることで肩の動く範囲が少しずつ広がっていきます。

そんな私も似たような経験あり

  • 左肩の夜間の疼き
  • 腕を動かした時の肩の痛み

夜間の疼きが治まってから、肩周りの運動をすることで少しずつ動く範囲が広がっていきました。

ちなみに私はイチロー選手のストレッチをマネして効果がありましたよ。

五十肩は40~50代に多い疾患です。

これはホルモンバランスと関係があるとも言われています。

40~50代は更年期ともいわれる時期なので、そう言われるのだと思います。

今回の症例は、40代女性の五十肩と関節炎の治療の記事でした。