今回は2,010年代に腰の痛みを訴えて来院した80代 女性の臨床例です。
✔発症した状況
今朝、トイレに行こうと寝床から起きようとしたとき
✔来院時の状況
- 来院してベッドまで歩くのも辛そうで足を引きずるような感じで歩かれていた
- ベッドに上がっても横になるのも、とても辛そう
3回の治療の経過を記しました。
鍼灸治療院たけしたブログ 管理人
はり師・きゅう師 国家資格 有資格者
(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)
臨床歴15年
予診票
初診日
2,010年代 6月18日
性別・年齢
女性 81歳
主訴
右側の急性腰痛
現病歴
今朝、ベッドから起き上がろうとしたとき。
ペインスケール(痛みの度合い)
記載なし。
病院での診断
行っていない。
その他の症状
喘息もちである。
体温・血圧・血糖値
35~36度・143-80・記載なし
薬の服用
不整脈の薬、胃薬、骨粗しょう症の薬。
治療経過
1回目 X年6月18日
東洋医学的診断
腎虚証
✔はり治療
右太谿、右太淵、上仙、右腸骨点、右大腸兪、右フ陽
✔きゅう治療
上仙、右腸骨点、腰椎3-4間
✔評価
- 来院時よりは歩ける。
- 明日、来院するように促す。
2回目 6月19日
東洋医学的診断
腎虚証
✔経過
- 昨日より半分くらいは良い。
- 連れてこられた娘さんの話によると「昨日の夕方にはずいぶんと良くなっていた。」
✔評価
- 記載なし。
3回目 6月21日
東洋医学的診断
腎虚証
✔経過
- 腰の痛みはほとんどなし。
- 今日は肩と背中が痛い。
✔評価
- 痛み楽になる。
まとめ
私の見解
3回の治療の経過を記しました。
ギックリ腰の重症でした。
- 歩くのも辛そうで、ベッドに上がるのも一苦労。
- ベッドに上がっても体の向きを変えるのも苦労しているようす
1回目の治療のあと自宅で安静にしていたようで、夕方にはずいぶん痛みが引いたようでした。
3回目には、腰の痛みはほとんどありませんでした。
ギックリ腰はその時、その時に治療をした方がいいです。
✔なぜかというと
治療をしないで放っておくと、のちのち坐骨神経痛などになる可能性があるからです。
実際、坐骨神経痛を発症した患者さんに聞いたことがあります。
すると、ほとんどの患者さんが過去にギックリ腰をしたことがあると言いいます。
なのでギックリ腰を発症したらしっかり治しておきましょう。
今回の症例は、80代女性のギックリ腰の治療の記事でした。