脊柱管狭窄症

今回は2,000年代に脊柱管狭窄による、間欠性跛行を訴えて来院された80代 男性の臨床例です。

脊柱管狭窄症の特徴である間欠性跛行がありました。

200~300m歩くと腰が痛くなり、前かがみになって休むと、また歩ける。スーパーなどの冷えた場所に行くと右の下肢が痛くなるという症状もありました。

こちらの患者さんは、その他の心身の症状は特にありませんでした。

約7ヶ月間の治療の経過を記しました。

院長

鍼灸治療院たけしたブログ 管理人

はり師・きゅう師 国家資格 有資格者

(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)

臨床歴15年

予診票

初診日

2,000年代 4月24日

性別・年齢

男性 83歳

主訴

200~300m歩くと右腰が痛くなり、冷えた場所に行くと右下肢が痛くなる。

現病歴

半年前から

治療経過

1回目 X年4月24日

肝虚証
はり治療
曲泉、陰谷、足三里、曲池、肝兪、腎兪、右フ陽、右腸骨点
きゅう治療
肝兪、腎兪、右フ陽、右腸骨点

2回目 5月1日

肝虚証
追加治療
右大腸兪

3回目 5月8日

肝虚証

4回目 5月15日

肺虚証

5回目 5月29日

肝虚証

7回目 6月26日

肝虚証
・治療した日から2日ほど調子が良い。

8回目 7月3日

肝虚証
・昨日は腰が痛かった。

10回目 4月24日

脾虚証
・右の脛の外側にしびれがある。

11回目 4月24日

肺虚証
・しびれが出始めるまでの時間が長くなった気がする。

15回目 12月3日

肝虚証

19回目 X+1年1月14日

肝虚証
・右下肢のしびれは以前よりも軽くなっている。

24回目 2月26日

脾虚証
・2~3日前から胃腸の調子が悪い。

28回目 3月26日

腎虚証
・2~3㎞ウォーキングしても、腰や下肢に痛みが出なかった。

まとめ

まとめ
私の見解

約7カ月(途中、事情により4カ月間の休止期間あり)28回の治療で、脊柱管狭窄による間欠性跛行が良くなりました。

こちらの症例は、私が開業して2年目で初めての脊柱管狭窄症の治療でした。

最初は、「狭くなった脊柱管の症状が良くなるものかな。」と不安と疑問を持ちながら治療をしていました。

しかし、治療を重ねていくうちに「数日間、痛みがなかった。」という日が多くなっていきました。

そして、28回目の治療の日「今日は2~3㎞ウォーキングをしたけど痛みが出なかった。」と報告がありました。

患者さんはもちろんのこと私も大変うれしく思いました。

体の痛みや不調が改善されれば、生活の質が上がり、ご自身がやりたいと思うことが出来るようになります。

今回の症例は、80代男性の脊柱管狭窄による腰の痛みと間欠性跛行の治療の記事でした。