腰痛 70代 女性

「腰痛がつらい…」「鍼灸って効くのかな?」そんな疑問をお持ちの方へ。

この記事では、日本伝統の鍼灸でどのように腰痛へアプローチをするのか分かりやすくまとめました。


🌟 この記事で分かること

  • あなたに合う治療選び: 腰痛のタイプ別に、どんな治療が最適か分かります。
  • セルフケア: ご家庭での生活における注意点。

あなたの腰が少しでも軽くなるヒントになれば嬉しいです!

腰痛の種類

腰痛を日本伝統鍼灸で分けると3種類あります。

  • 肝虚タイプ
  • 腎虚タイプ
  • 脾虚タイプ

これらのタイプを1つずつ解説しますね。

肝虚タイプ

まずは肝虚タイプの腰痛から解説していきますね。

肝虚タイプの腰痛は動かしたときに痛みがでます。

例えば・・・

  • 前かがみした時

  • 腰を反らした時

  • 腰を捻った時

動かした時に腰が痛いのがなぜ肝虚タイプかというと肝臓は筋肉の伸び縮みに関係しているからです。

ギックリ腰はまさに肝虚タイプの腰痛の代名詞と言っても過言ではありません。

腎虚タイプ

次は腎虚タイプの腰痛を解説します。

腎虚タイプの腰痛は痛いというよりもだるい感じがあります。

例えば・・・

  • 腰が重い

  • 腰の奥が不快感

腰が重い、腰の奥が不快感がなぜ腎虚タイプかというと腎臓は骨と関係があるからです。

骨は人体の奥の方に位置するので腰が重い、腰の奥が不快という感じになります。

ちなみに立ち仕事が多い方にこのような症状が起こりやすいです。

脾虚タイプ

最後は脾虚タイプの腰痛を解説します。

脾虚タイプの腰痛はじっとしていると痛いこわばるといった感じです。

例えば・・・

  • じっとしていると痛みがあるが動くと楽になる

  • 朝起きてからが痛む

  • 座っていて立ち上がる時に痛む

じっとしていると痛い、こわばるのがなぜ脾虚タイプかというと脾臓は肌肉(筋肉や皮下脂肪)と関係があるからです。

じっとしていると痛い場合は尿管結石が疑われますので念のため泌尿器科の受診をお勧めします。


五臓色体表
五臓六腑が体の器官や感情などと関係しているの表した表。

腰痛タイプ別の鍼灸アプローチ

当院の腰痛に対する鍼灸治療は腰痛のタイプによって治療法が異なります。

肝虚タイプ、腎虚タイプ、脾虚タイプそれぞれの鍼灸治療の違いを解説します。

肝虚タイプの腰痛に対する鍼灸アプローチ

まずは肝虚タイプの腰痛に対する当院の鍼灸治療を解説しますね。

肝虚タイプの腰痛の場合軽い時は根本治療から始めます。(急性の重症の場合は局所からすることもあります。)

肝虚の根本治療では基本となるツボに鍼をします。それから、横向きまたはうつ伏せになってもらい損傷部位を探して鍼をします。

損傷部位では数ミリ鍼を入れて損傷部位の血の巡りを良くします。そして、その部位に熱くないようにお灸をします。

腎虚タイプに対する鍼灸アプローチ

次は腎虚タイプの腰痛に対する当院の鍼灸治療を解説しますね。

腎虚タイプの腰痛の場合も根本治療から始めます。

腎虚タイプの腰痛は腰が疲れているので鍼は浅く入れます。浅いというのは0.5ミリほどです。

お灸は凹んで張りがないようなところと、硬くなっているところに温かいお灸をします。

脾虚タイプに対する鍼灸アプローチ

最後は脾虚タイプの腰痛に対する当院の鍼灸治療を解説しますね。

脾虚タイプの腰痛の場合も根本治療から始めます。

脾虚タイプも鍼は浅くが基本です。朝に腰がこわばる場合は腰のやや上の方から腰の下の方に硬くなっている部分があるので、そこに鍼を1mmほど入れて5分ほど置きます。

お灸は鍼をしたその部分に熱くないようにします。

腰痛のタイプ別治療回数

「何回ぐらいの治療で良くなるのかなぁ。」と不安に思うかも知れないのでそのあたりも解説しますね。

肝虚タイプの腰痛の場合

肝虚タイプの腰痛は他の腰痛と比べると比較的早く良くなります。

軽症だと1回、重症の場合だと2~3回ほど治療をすれば大丈夫です。

しかし、急性の腰痛の場合、腰が良くなったあとに脚に痛みが出ることがあります。これは、腰痛が座骨神経痛やヘルニアの前兆となります。

その場合は、治療回数が多くなります。


過去に何回もギックリ腰を起こして適切な処置をしていないと、座骨神経痛やヘルニアになる可能性が高くなるので気を付けましょう。

腎虚タイプの腰痛の場合

腎虚タイプの腰痛の場合は色々な条件で変わってきます。

腎虚タイプの腰痛はほとんどが慢性なので、週に1回の間隔で治療した場合6週間~3カ月ほど治療すると楽になります。

このタイプの腰痛は30代、40代の方は数回で良くなることもあります。

脾虚タイプの腰痛の場合

脾虚タイプの腰痛(特にこわばり感)は50代以上の方に多く慢性化しているので、腎虚タイプと同様で週に1回の間隔で治療した場合6週間~3カ月ほど治療すると楽になります。

しかし、こわばり感がある腰痛でも早く気付くと数回で良くなることもあります。


「慢性の腰痛は良くなるのに時間がかかるんだなぁ・・・」と気になりますよね。当院は全体治療が基本なので回数を重ねるごとに心身が軽くなって喜ばれていますよ。

腰痛ケアで気をつけること

腰痛の治療後に気を付けて欲しいことがあります。

ここではそのあたりを詳しく解説したいと思います。

入浴について

入浴について急性と慢性で違いがあるので、解説します。

急性の場合禁止です。

急性で痛みが強い時は損傷部位が炎症を起こしています。お風呂に入ると一時は気持ちがいいのですが、時間が経って冷えると痛みが倍増します。

急性の腰痛の場合はシャワーで軽く済ますようにしてください。

慢性の場合大丈夫です。

慢性の場合は筋肉がこわばっているので適温の湯に浸かりじんわり温めてください。

お酒について

お酒は適量であれば「百薬の長」といって血のめぐりを良くしますが、急性と慢性では変わってくるのでそのあたりを解説しますね。

急性の場合禁止です。

これも入浴と一緒で飲んで血の巡りが良くなると痛みが和らぐのですが、酔いが醒めたときに痛みが強くなることがあります。基本、禁止した方がよいですね。

慢性の場合大丈夫です。

お酒は適量であれば、問題ありません。飲むことで心身のリラックスになるので飲んでもいいですよ。

普段飲まない方は無理して飲む必要はありません。

運動について

急性の場合基本禁止です。

急性の重症の場合はもちろん動かすことは難しいので、無理ですよね。軽い症状の場合は8割ていどよくなってから、軽い運動から始めましょう。

慢性の場合大丈夫ですが条件があります

慢性の場合は少しずつ運動の負荷をかけるようにしましょう。鍼灸治療をすると痛みや、身体が軽くなってつい過度に運動してしまいがちになります。

調子が良くなっても自分自身で自制するのが大切です。ウォーキングで例えるなら、最初は5分くらいから始めて少しずつ時間を長くするとよいです。


ウォーキングは腰のリハビリには最適な運動です。無理のない範囲で行うことで腰に良い影響を与えます。

医療機関での受診をすすめる場合

こんな場合は医療機関での受診をすすめます。

  • 夜中に痛む

  • 発症してから痛みが強くなっている

  • ダイエットしていないのに体重が落ちた

このような場合は重篤な疾患が隠れている場合があります。必ず医療機関を受診して検査をすすめます。

まとめ

今回の記事をまとめてみました。

時間がない方はこのまとめだけでも読んでもらえれば幸いです。

腰痛の種類

  • 肝虚タイプ:動かした時に痛い
  • 腎虚タイプ:腰が重い、腰の奥の違和感
  • 脾虚タイプ:じっとしている時にいたい、朝起きてからが痛い

腰痛タイプ別の鍼灸アプローチ

  • 肝虚タイプの治療:損傷部位に数ミリ鍼を入れる
  • 腎虚タイプの治療:鍼は浅く入れる(0.5ミリ)
  • 脾虚タイプの治療:朝にこわばる時は鍼を1ミリ入れて5分ほど置く

腰痛のタイプ別治療回数

  • 肝虚タイプ:2~3回
  • 腎虚タイプ:6週間~3カ月(週に1回の間隔の場合)
  • 脾虚タイプ:6週間~3カ月(週に1回の間隔の場合)

腰痛ケアで気をつけること

  • 急性の場合:入浴、お酒、運動は基本禁止(軽度なものは控える程度でも可)
  • 慢性の場合:入浴、お酒、運動は大丈夫(ほどほどを心掛ける)

医療機関での受診をすすめる場合

  • 夜中に痛む
  • 発症してから痛みが強くなっている
  • ダイエットしていないのに体重が落ちた

今回は日本伝統鍼灸から視た腰痛を解説しました。

あなたの腰痛が少しでも改善するのに役立てば幸です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。