令和X年に逆子の治療で来院された30代女性。
逆子が治り、安産につながったという本人も私もうれしい出来事でした。
鍼灸、特にお灸は逆子、安産に効果があります。
それでは治療の経過を記します。
治療経過
約3年半ぶりの来院。前回の主訴はつわりでした。
5回の治療経過を記します。
令和X年 9月22日
伝統鍼灸的診断:腎虚
手足、腰背中に低刺激の鍼(刺す深さは0.5ミリ)で施術。
「三陰交」に左右7壮ずつお灸。
令和X年 9月27日
伝統鍼灸的診断:腎虚
鍼治療は前回と同じ。
お灸は「三陰交」と「右至陰」。
「三陰交」は左に7壮、右9壮。
前回の治療後、自宅でもお灸をして頂きました。
「家でお灸をするとお腹の赤ちゃんが良く動く。」と報告がありました。
令和X年 10月3日
伝統鍼灸的診断:肝虚
鍼治療は前回と同じ。
お灸は「三陰交」と「右至陰」。
「三陰交」には10壮以上。
「頭が左を向いている感覚」と報告がありました。
令和X年 10月10日
伝統鍼灸的診断:肝虚
鍼治療は同じ。
お灸は「三陰交」と「右至陰」と「跗陽」。
「三陰交」は右15壮、左10壮。
「跗陽」は腰痛の訴えがあったため追加でしました。
10月4日の検診ではまだ逆子。しかし、お腹の赤ちゃんは動いていると報告。
令和X年 10月10日
伝統鍼灸的診断:肝虚
玄関から入って来られあいさつを交わすと「先日の検診で逆子が治ってました!」とうれしい報告。
治療は前回と同じ。
「お灸を続ければ、安産になりますよ。」と説明して自宅でもお灸をするように勧めました。
今回で治療は一旦終了としました。
追記
約2年9か月後、顔の違和感があり再来院。
その際、出産時の話がありました。
病院に入って数時間後に無事に出産。
患者さん曰く「スポッと産まれました。」と報告。
まとめ
産婦人科医の石野信安先生が世界で初めて「三陰交」にお灸をして「逆子」を治しました。
石野信安先生は「逆子」が治っても、その後に妊婦さんにお灸を続けると安産になり子供に良い影響があることに気づいたそうです。
- 子供の胃腸が丈夫になる
- リズム感が発達する
- 体が敏捷に動く
お灸をした人と、してない人では子供にハッキリと違いが出るとおっしゃっています。
私には子供が3人(みんな女の子)いますが、3番目だけお腹にいる頃から妻の「三陰交」にお灸をしていました。
3歳の保育園のおゆうぎ会で感じたのですが、他の子と比べるとリズム感や敏捷性が良いという感じをうけました。
また、3人の中で風邪を引いたり、体調を崩す回数が明らかに少ないです。
最後は少し余談でしたが、逆子治療から安産だった患者さんの記事でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。






