婦人科系 逆子

今回は2,020年代に逆子を訴えて来院された20代女性の臨床例です。

妊娠8ヶ月頃から逆子になり、鍼灸に望みをかけて来院されました。

次の次の検診で逆子の場合は帝王切開での出産になるとのことでした。

上のお子さん2人は自然分娩だったので、何とか同じように出産したいと希望していました。

治療回数は1回のみでしたが、その後に状況を確認するために電話でやり取りもしました。

その、やり取りも記しています。

院長

鍼灸治療院たけしたブログ 管理人

はり師・きゅう師 国家資格 有資格者

(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)

臨床歴15年

予診票

初診日

2,020年代 4月6日

性別・年齢

女性 28歳

主訴

逆子

現病歴

妊娠8ヶ月頃から

病院での診断

逆子

その他の症状

喘息、足が冷える、怒りっぽい

体温・血圧・血糖値

36.8度

治療経過

1回目 X年4月6日

腎虚証
はり治療
復溜、尺沢
きゅう治療
三陰交、右至陰
評価
・治療中に少し動く。
・コロナ流行中のため頻繁に来院はできないということで自宅でのお灸を指示しました。

電話での状況確認

1回目の電話確認 4月7日

患者:「昨日、帰ってからよく動きました。『グニュ』という感じです。」

私:「引き続き、お家でお灸をしましょう。」

2回目の電話確認 4月27日

たまたま、電話した日が検診直後でした。

私:「検診の結果はどうでした?」

患者:「17日の検診では戻ってませんでしたが、今日の検診で逆子が治っていました。」

患者さんは逆子が治っていて、非常に喜んでいました。

まとめ

まとめ
私の見解

当院での治療は1回、あとは患者さんが自宅でお灸を続け無事に逆子が治りました。

逆子は9ヶ月、10ヶ月になると治りにくいと言われているので、臨月前でも治ったのは大変うれしかったです。

逆子の治療は非常にシンプルで本治法(根本治療)と三陰交、右至陰というツボにお灸をするのが定番です。

三陰交は胎児を上方に浮かせる作用があるようです。

右至陰は胎児を回転させる作用があるようです。

逆子になりやすい妊婦さんには「足が冷える」という症状が多いです。

以前、来られた別の患者さんも「足が冷える」という症状がありました。

出来る事なら妊娠前からそのような症状を改善する鍼灸治療をすると逆子になる確率を下げられると推測します。

もちろん妊娠中でも逆子は治る可能性は大きいです。

今回の症例は、20代女性の逆子の治療の記事でした。