
今年は例年に比べると咳が止まらないと訴えて来院する方が多いです。
咳も長引くと辛いですよね。
当院での咳の治療でほとんどの方が治っています。
今回の記事では咳の原因や当院での治療法を記します。
咳の原因
ここでは咳の原因となる病気について解説します。
風邪
正式には「風邪症候群」と言います。
風邪も熱が出る場合もありますし、出ない場合もありますね。
インフルエンザ
インフルエンザウィルスに感染して発症する病気ですね。
こんな症状が現れます。
- 38度以上の熱
- 頭痛
- 全身倦怠感
- 関節痛
- 咳(風邪よりも強い)
急性気管支炎
急性気管支炎ではこんな症状が出ます。
- 初めは痰がからまない咳が出る
- その後は痰をともなう咳が出る
咳喘息
アレルギー性で呼吸困難が発生しない長引く咳です。
喘息
アレルギー性で呼吸困難を発生して、喘鳴(ヒューヒュー、ゼェーゼェー)を伴うものです。
アトピー咳
気道には咳受容体というセンサーがあります。これは、気道に入ってきた異物に反応するセンサーです。
この咳受容体が過敏になり過ぎると、「冷たい空気を吸った。」、「煙を吸った。」などで咳が出てしまいます。
副鼻腔気管支症候群
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と2~3か月以上続く慢性気管支炎が合わさった病気です。
副鼻腔炎になると鼻水がノドの奥に流れてしまいます。その鼻水が気管支に流れると、気管支は鼻水を異物と感じて咳がでます。
重い病気で出る咳
重篤な病気で出る咳もあります。
- 肺炎
- 肺結核
- 肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
- 肺がん
このような病気ででる咳は急を要する場合もあります。すぐに病院を受診しましょう。
咳が止まらないときの当院での治療法
当院での咳が止まらない時の治療法を解説します。
自己治癒力を増す治療
まずは自己治癒力を増す治療をします。
病気がでるという事は自己治癒力が低下しているという事です。
脈やお腹を診て、手足にある自己治癒力を増すツボに鍼をします。
局所治療
その次は局所治療です。
鎖骨の下や背中にある呼吸器系に効果のあるツボに鍼や灸をします。
特殊な鍼を貼り付ける
皮内鍼という特殊な鍼を咳に特に効くツボに貼り付ける。
このツボは脇の7〜8cm下方から前に3〜4cmの所にあります。
ここに皮内鍼を貼り付けます。
治療期間
風邪や感染症の後に残った咳と喘息では治療期間が異なります。
風邪や感染症の後に残った咳
風邪や感染症の後に残った咳は約1週間、皮内鍼を貼り付けていればほとんどが良くなります。
それでも、良くならなければ治療を続けます。
続ければ必ず良くなります。
喘息
喘息が良くなるには時間がかかります。
まずは3カ月は治療をしましょう。
喘息は体質の改善も必要なため、風邪や感染症の後に残った咳よりも時間がかかります。
時間はかかりますが、喘息が良くなって生活の質が向上すれば人生が楽しくなります。
まとめ
咳が止まらない時の解説をしました。
咳が出る原因には風邪や感染症、喘息などがあります。
治療としては自己治癒力を増す治療、局所治療、皮内鍼を咳に良く効くツボに貼り付ける。
治療期間としては、風邪や感染症の後の咳は1週間、喘息はまず3カ月を目安として下さい。
咳が止まらないとお困りの方はお気軽にご相談ください。