今回は2,000年代に自律神経失調症を訴えて来院された患者さんの臨床例です。
下記で記しますが、様々な症状を訴えていました。
数回の治療でしたが経過を紹介します。
鍼灸治療院たけしたブログ 管理人
はり師・きゅう師 国家資格 有資格者
(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)
臨床歴15年
予診票
初診日
2,000年代 9月12日
性別・年齢
女性 65歳
主訴
疲れが取れない
現病歴
1カ月前から眠れないため、起床時に頭がボーっとする
病院での診断
疲れ、ストレス
薬の服用
安定剤、栄養注射
症状
- 寝た気がしない
- 頭が重い
- 食欲がない
- 胃がつかえる
- 鼻水がでる
- おしっこが多い
- くび、肩、背中のこり
- 寒がりで冷え症
- カゼを引きやすい
- 下痢しやすい
治療経過
1回目 9月12日
脾虚証
はり治療
太白、内関、三陰交、右手三里、左曲池、跗陽、飛陽、大腸兪、腸骨点、腰陽関、脾兪、
心兪、膏肓、柳谷風池、風池、肩井、缺盆、右上天柱、右殿圧、中脘、左不容、気海、霊台
きゅう治療
右肩井、右大腸兪、腰陽関、脾兪
2回目 9月20日
肺虚証
- 以前より、胃の調子が良い
- 腰の痛みまだある
3回目 9月26日
肺虚証
- 右の背中が痛い
- 眠り、良い
- 食欲ある(少し肉付きが良くなる)
- 腰の痛み、なし
まとめ
私の見解
通算、3回の治療でした。
症状が多いので、2~3カ月の治療が必要かと思いました。
しかし、2回目の時には胃の調子が改善し、3回目の時には睡眠と食欲が良くなり、腰痛はなくなりました。
私の感じとしては、あと数回の治療をすると体の調子がさらに良くなるだろうと思いました。
他の患者さんでも実感していますが、例えば腰痛の治療で来られても、全体的な治療を加えることで
「前回の治療した日はよく眠れた。」とか「ご飯が美味しく食べられた。」などの声をよく耳にします。
食欲が出て、よく眠れるということは体の治癒力が上がり、症状の改善につながります。
今回は60代 女性の自律神経失調症の症例を紹介しました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。